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銀歯とセラミックどっちがいい?違いを徹底比較!費用を抑えるポイントも

歯の詰め物・被せ物として一般的に使用される銀歯とセラミックですが「どっちがいいの?」とお悩みの方も多いでしょう。

銀歯とセラミックにはそれぞれメリット・デメリットがあり、自分のニーズに合った方を歯科医と相談したうえで決定するのがおすすめです。

この記事では、銀歯とセラミックの違いや、それぞれがおすすめな人の特徴、セラミック治療を受けたい人に知ってほしい情報について紹介します。

詰め物や被せ物の治療を考えている人や、現在使用中の銀歯を換えたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

銀歯とセラミックの違いを比較!

銀歯とセラミックの違いを比較!

銀歯とセラミックには、以下のようにさまざまな違いがあります。

見た目の美しさ・自然さ

見た目の美しさや自然さを重視する場合は、銀歯よりもセラミックを選択するのがおすすめです。

銀歯は天然の歯とは色が異なるだけではなく、光が当たることで不自然に反射する特徴があります。

そのため、奥歯の被せ物として選択した場合でも目立ちやすく、口を開けることに抵抗を感じてしまう場合があります。

一方でセラミックは、隣接する歯と同じトーンの白にしたり、歯の根元から先端にかけて自然歯のようなグラデーションにしたりすることも可能です。

虫歯の再発リスク

虫歯の再発リスクを懸念する場合は、銀歯よりもセラミックを選択するのがおすすめです。

銀歯は時間を経ることで歯との間に隙間が生じやすいため、そこから汚れや菌が侵入し二次虫歯のリスクが高まります。

一方でセラミックは、歯としっかり接着することで菌が入り込むのを防止できるため、虫歯の再発リスクを軽減できる利点があります。

外れるリスク(経年劣化)

経年劣化や外れるリスクを考慮する場合は、銀歯よりもセラミックを選択するのがおすすめです。

銀歯は歯と接着しておらず、間をセメントで埋めているだけであるため、時間経過とともにセメントが唾液の水分により溶かされることで外れる可能性があります。

一方でセラミックは、歯に接着剤で直接接着することで隙間をなくし、外れるリスクを軽減できるほか、色調や素材の劣化も起こりにくいのがメリットです。

汚れのつきにくさ

汚れのつきにくさを重視する場合は、銀歯よりもセラミックを選択するのがおすすめです。

銀歯は歯と被せ物の間に隙間ができやすくプラークがたまりやすいほか、帯電や表面の性質によって汚れが付着しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

一方でセラミックは表面が滑らかでプラークがつきにくく、歯との境目も清潔に保ちやすい特徴があります。

歯茎への影響

歯茎(歯肉)への影響を考慮する場合は、銀歯よりもセラミックを選択するのがおすすめです。

銀歯のような金属素材の被せ物を長年装着していると、金属イオンが徐々に溶けだし、付近の歯茎が黒ずんできます。(メタルタトゥーと呼ばれます)

一方で金属を使用していないセラミックの被せ物では、歯茎が黒くなる心配がありません。

ただし、メタルボンドなどの一部に金属を使用した被せ物や、金属素材の土台を使用している場合は、セラミックでも歯茎が黒くなるケースがあります。

歯茎の黒ずみを避けたい場合は、金属を使用していないセラミックを選ぶのがおすすめです。

強度

銀歯とセラミックでは、銀歯の方が強度が高いです。

セラミックの素材によっては強い負荷がかかった場合に破損するケースがあり、長く使用するにはナイトガードやマウスピースの装着による予防が必須です。

一方で銀歯はセラミックと比較して強度が高いため、使用するうえで被せ物自体が破損することはまずありません。

しかし、銀歯は歯よりも非常に硬いため、土台となっている歯が噛み合わせによって割れてしまうリスクがあります。

治療にかかる費用

治療にかかる費用を重視する場合は、セラミックよりも銀歯を選択するのがおすすめです。

セラミックは自費診療になるため、歯科医院によって料金が異なり、高額になりやすいです。

一方で銀歯は、保険が適用されるためセラミックよりも費用を抑えて使用できます。

金属アレルギーのリスク

金属アレルギーのリスクを考慮すると、銀歯ではなくセラミックの選択が推奨されます。

銀歯では、唾液の影響で金属イオンが溶けだし体内に蓄積されることで、金属アレルギーを発症するリスクが高まります。

しかしセラミックは、金属素材を使用していないタイプのものを選択することで金属アレルギーのリスクを回避できます。

銀歯からセラミックに交換するメリット・デメリット

銀歯からセラミックに交換するメリット・デメリット

ここからは、被せ物を銀歯からセラミックに変更するメリットやデメリットを紹介します。

メリット

銀歯からセラミックに変更した場合のメリットには以下のものがあります。

  • 人の目が気にならなくなる
  • 治療した歯の見た目の美しさが持続する
  • 虫歯や歯周病のリスクが低下する
  • 金属アレルギーの発症を防止できる
  • 噛み合う歯が損傷するリスクを避けられる

歯の被せ物を銀歯からセラミックに変更すると、機能面や審美面のほか、口内や人体への影響もケアできるメリットがあります。

セラミックを使用すると、治療した歯を周囲の歯と同じ自然な白色に見せられるため、銀歯を装着した状態で口を開けたり笑顔を見せたりすることに抵抗がある人におすすめです。

歯根や歯茎など周辺組織にも影響が出にくいため、口内の健康を守りながら自然な見た目を保てます。

また、銀歯と比較して虫歯や歯周病の再発のリスクが低いため、何度も歯科医院に通う必要がありません。

デメリット

銀歯からセラミックに変更した場合のデメリットには以下のものがあります。

  • 治療費が高くなる
  • 破損対策が必要になる可能性がある
  • 歯を追加で削る必要がある

セラミックには、銀歯と比較して治療費が高くなったり破損しやすくなったりするデメリットがあります。

また、銀歯からセラミックに変更した場合、歯ぎしりや食いしばりなどが原因で割れるケースがあるため、ナイトガードなどの破損対策が必要になる可能性が出てきます。

さらにセラミックは銀歯よりも厚みを持たせる必要があるため、歯を多く削らなければいけないのがデメリットです。

銀歯とセラミックはどちらがおすすめ?

銀歯とセラミックはどちらがおすすめ?

銀歯とセラミックは、それぞれメリットとデメリットがあるため、人によって向き不向きがあります。

ここからは、銀歯とセラミックはそれぞれどんな人におすすめなのかを紹介します。

銀歯がおすすめな人

セラミックよりも銀歯がおすすめなのは、以下のような人です。

  • 歯ぎしりや食いしばりによって被せ物が破損するのを避けたい人
  • よく歯が欠ける人
  • 詰め物や被せ物をしても取れてしまうことが多い人
  • 虫歯がなくても歯にものがしみやすい人
  • 歯周病ではないのに奥歯がぐらつく人

上記にあてはまる場合、歯の食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があります。

銀歯はセラミックよりも強度が高いため、噛み合わせの力が強い場合でも破損のリスクを低下させられる特徴があります。

しかし、これらの傾向がある患者さんでは、被せ物の選択の前に咬合力のコントロールをする治療を行う必要があります。

これは、噛み合わせの力によって銀歯の土台の歯に負荷がかかるのを防ぐためです。

噛み合わせは周囲の歯や顎へも影響するため、歯ぎしりや食いしばりが気になる人は一度歯科医に相談しましょう。

セラミックがおすすめな人

銀歯よりもセラミックがおすすめなのは、以下のような人です。

  • 天然の歯のような見た目の人工歯にしたい人
  • 銀歯特有の目立つ見た目が気になる人
  • 虫歯や歯周病の発症リスクを抑えたい人
  • 金属アレルギーが心配な人

セラミックの被せ物は、自然な見た目で汚れが付きにくく、金属アレルギーの心配がないのが大きなメリットです。

ただし、プラークがまったく付着しない素材ではないため、口腔ケアを怠るのは禁物です。

セラミックは銀歯と比較して、強い食いしばりや歯ぎしりによって破損するリスクが高いため、心当たりがある場合はこれらの矯正を先に受けましょう。

セラミックの費用相場は?保険適用される?

セラミックの費用相場は?保険適用される?

セラミックの治療は基本的に自由診療で、費用相場は治療やセラミックの種類にもよりますが、詰め物で約4〜8万円、被せ物で約8〜18万円ほどだとされています。

ただし、一部セラミックを使用したハイブリッドセラミック(歯科用プラスチックのレジンとセラミックと混ぜ合わせた素材)は一定の条件を満たすことで保険適用となる場合もあるため、詳しくは歯科医院で尋ねてみましょう。

また、快適に使い続けるためにも、セラミックを装着してからの自宅での過ごし方などについて事前に相談しておくことをおすすめします。

セラミックの欠点を抑えて治療するには?

セラミックの欠点を抑えて治療するには?

セラミックは欠点もある治療法ですが、以下の方法でデメリットを回避して利用することが可能です。

費用を抑えたい場合

自由診療で費用が高額になりがちなセラミックは、以下の方法で費用を抑えられます。

費用を抑えられる素材を選ぶ

セラミックは種類によって高額なものと比較的安価なものがありますが、ハイブリッドセラミックを選択すると費用を抑えた治療が可能です。

ハイブリッドセラミックにはレジン(歯科用プラスチック)が混ざっているため、オールセラミックやジルコニアセラミックと比較すると安い利点があります。

変色のリスクがあり、長期間使用することで審美面に影響が出る可能性がありますが、金属アレルギーの心配もないため、費用を抑えてセラミックの治療がしたい人におすすめです。

医療費控除を利用する

医療費控除を利用すると、1年間にかかった医療費の合計が10万円を超えた際に、所得税の一部が返還される場合があります。

セラミック治療は自由診療ですが医療費控除の対象になるため、治療費が10万円を超える見込みがある場合には活用したい制度です。

セラミックを医療費控除の対象にする場合は、以下の点に留意しましょう。

  • 制度を利用するためには申請が必須
  • その場で治療費の支払が減るわけではない
  • 領収証やレシートを破棄せず保管しておく必要がある
  • 受診の日時や目的、歯科医院の名前などを控えておく必要がある

医療費控除を利用するためには、手続きや申請に必要なものの管理を自身で行わなければいけません。

また歯科医院での支払額が直接減るわけではなく、控除自体は翌年にならないと受けられないほか、10万円を大きく超えた場合でも返還されるのはごく一部であることを理解しておく必要があります。

強度が気になる場合

以下の方法でセラミックを利用すると、強度に対する不安を解決できます。

強度の高い素材を選ぶ

歯科用プラスチックとセラミックを混合したハイブリッドセラミックは、費用が抑えられる反面、強度や審美性は劣ります。

オールセラミックやジルコニアセラミック、e-maxを選択すれば、強度と美しさを兼ね備えた歯が実現します。

中でもジルコニアセラミックは、人工のダイヤモンドともいわれるジルコニアでできたセラミックで、負荷のかかりやすい奥歯へも適用できます。

マウスピースを装着する

セラミックを長持ちさせるためには、マウスピースを装着して歯ぎしりや食いしばりによる破損を防ぐことが大切です。

セラミックは耐久性に優れた被せ物ですが、噛み合わせの力が強いと普通に生活していても欠けや割れが起こりやすくなります。

また歯ぎしりや食いしばりが強いと、セラミックを装着していなくても歯を損なう原因になります。

マウスピース矯正は、歯や被せ物を守るほか、顎の関節や筋肉を健康な状態で保つために必要な治療です。

まとめ

今回は、銀歯とセラミックの違いや、セラミックのデメリットを解消する方法について紹介しました。

セラミックは費用が高く、治療を選択するのにためらってしまう人もいると思いますが、セラミック治療には銀歯にはない優れた多くのメリットがあります。

歯の詰め物や被せ物をする際は歯科医とよく相談して自分に合ったものを選択しましょう。

箕面おとなこども歯科では、金属アレルギーの心配がないメタルフリーの被せ物治療を行っています。

セラミック素材のほか、生態親和性に優れたゴールド素材を使用した治療法を、患者様のご要望や予算を考慮しながら相談し、ご提供します。

これから詰め物の装着を考えている人や、現在の詰め物に対して不安な点がある人はぜひ一度ご気軽にご相談ください。