たくさんの歯科医院があるのを見て、どこに行ったらいいのかわからなくなっていませんか?
どうやってよい歯科医院を選んだらいいのか、行ってみて合わなかったらどうしようかなど、迷って二の足を踏んでしまうかもしれません。
この記事では、自分にとってのよい歯科医院の選び方を、詳しく解説します。
選ぶときに見るべき箇所や、失敗しないためのポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
どんな歯医者を求めているのか把握する
歯科医院に何を求めているのか、把握するところから始めましょう。
人それぞれ重要視する条件が違うため、口コミは参考にはなりますが決め手にはなりません。
歯科医院にもいろいろな特徴があり、治療方針や理念も違います。
自分の条件と合った歯科医院を見つけるためにも、まずは何を基準に選ぶのかを考えてみてください。
親子で治療を受けたい
親子で治療を受けたい方は、小児歯科と一般歯科がある歯科医院がおすすめです。
子どもと一緒に、同じ歯科医院で治療を受けたいと考える親御さんは多いでしょう。
自分と子どもがそれぞれ違うところに通うのは、忙しい親世代には大変です。
小児歯科では子どもが治療を受けやすい環境を整えているか、歯科医師が子どもの治療に力を入れているかなどに注目しましょう。
また、マタニティ歯科があると、妊娠中の口腔内トラブルにも対応でき、赤ちゃんが生まれてからも子どもと一緒に引き続き通えるメリットがあります。
なるべく痛くない
痛みへの不安がある方は、なるべく痛みが少ない治療を行っている歯科医院を選びましょう。
麻酔があるとはいえ、麻酔の注射が痛いのでは、不安なまま治療を進めることになってしまいます。
表面麻酔をする、極細の注射針を使用する、電動麻酔器を使用するなど、痛みを減らす対策をしている歯科医院もあります。
また、事前の説明やコミュニケーションをしっかりする歯科医師ならば、治療への不安や怖さを軽減することにもつながります。
見た目を重視したい
歯の治療後の見た目にこだわりたい方は、審美治療をしている歯科医院を選ぶのがおすすめです。
歯並びや詰め物、被せ物の種類、入れ歯、インプラントなど、見た目が変わってしまうかもと不安な方もいます。
審美治療をしている歯科医院ならば、一人ひとりに合った治療計画を立てて、審美性もきちんと配慮します。
また、ホワイトニングに力を入れているかどうかも確認するとよいでしょう。
院内設備の充実
設備が重要だと考える方は、検査や治療に関わる設備にどんなものがあるのか、クリニックのサイトや問い合わせで確認してみましょう。
例えば、歯科用デジタルCTは立体的な撮影ができてX線の被ばく量も少ない設備ですが、設置している歯科医院は少ないため、選択肢に限りがあります。
どのような機器を使って治療を受けたいか決まっていれば、歯科医院を選ぶ際のポイントになります。
また、雰囲気や待合室のイメージを大事にする方は、事前にクリニックのサイトで写真を見てみたり、通っている人に話を聞いたりして、自分に合いそうか検討してみるのもいいかもしれません。
専門医に診てもらいたい
症状に合わせた専門性の高い歯科医師に診てもらいたい方は、専門の歯科医院を選びましょう。
小児歯科や矯正歯科、歯科口腔外科など、歯科にも専門医がいます。
治療項目に含まれているか、または院長や歯科医師の経歴などを見るとわかります。
一般歯科しか行っていない歯医者でも、専門医との連携が行われている場合もあるため、最初のカウンセリングで確認してみましょう。
よい歯医者の選び方
何を求めているかがわかったら、次はよい歯医者の選び方を知っておきましょう。
これらのポイントを押さえておくと、信頼できる歯医者を見つけるために役立ちます。
適切な患者数で待ち時間が適正
治療時間を考えたうえで適切な人数の予約を入れていて、その結果長すぎる待ち時間がなく適正時間で治療を受けられるのが、よい歯医者です。
1人の歯科医が1日に診れる人数は、限りがあります。
上限を超えて予約を受けてしまっていたら、待ち時間が長くなって、待っているうちに次の予約時間の人が来てしまっている、といった状況になりかねません。
例え歯科医師の人数が多くても、待ち時間が長すぎるならば適正ではないといえ、体制が整っていないと判断できます。
消毒・滅菌などの衛生管理がしっかりしている
感染症への意識が高まっていますが、衛生管理をどれくらいしっかりしているかはよい歯医者を見分ける大事なポイントです。
治療に使用する器具などの消毒・滅菌の方法や使用器具は、ホームページに記載されている場合もあるためチェックしておきましょう。
また、グローブやマスク、紙製品などの滅菌できない物をどのように扱っているかも重要です。
ほとんどの消耗品は使い捨てにして患者さんごとに取り換えるのが基本です。
スリッパを滅菌ケースに入れるなど、徹底している歯科医院もあるため、確認してみましょう。
治療技術と実績がある
高い治療技術と豊富な治療実績があるというのは、歯医者を選ぶ際に確認しておきたい事項です。
患者さんの希望を考慮し、適切な治療を提案して実際に治療できる技術を有している歯科医師かどうかが、よい歯科医院である基準となります。
例えば虫歯の治療の場合、多くの歯を削って神経を抜いて、高い被せ物を勧めてきたら、どうでしょうか。
歯の治療では精密な技術が求められ、適切な被せ物を調整する技術も必要です。
また、今までにどんな治療をしてきたかも明確にされていると、不安も軽くなるでしょう。
治療実績や治療に対しての理念などはホームページから読み取れることも多く、わからないことはカウンセリングで聞いてみるのもよいでしょう。
専門医や他業種と連携している
同じ歯科医院で一般歯科、小児歯科、歯科口腔外科、矯正歯科など、多くの分野に対応している場合もありますが、規模により難しいこともあります。
1人の歯科医師だけで全てを行えるなら患者さんの負担も少ないかもしれませんが、対応できない症例や他の治療が必要になったとき、すぐに連携している他院へ移れるのはメリットであり、その歯科医院が信頼されているとわかるでしょう。
専門医は多くの症例を経験して実績を積み、予後に対しても予測がつきやすく、より精密な治療計画を立てることができます。
同じ歯科医師にずっと診てもらいたい気持ちもあるかもしれませんが、連携体制がきちんとしていれば、必要なときに必要な治療を受けることができるのです。
丁寧な治療方針の説明がある
初診の際のカウンセリングが行われるか、そこで丁寧な説明がされるかどうかで、よい歯医者かどうかわかります。
よい歯医者では、どんな治療が行われるのか、治療についてのメリットやデメリットなど、カウンセリングで丁寧に説明があります。
患者さんの希望や意見などをきちんと聞き、納得のうえで治療に進むのです。
治療後には今後の注意点やブラッシング指導などをする場合もあり、全体を通してきちんとコミュニケーションが取れる歯科医院がおすすめです。
料金がわかりやすい
歯科には保険適用される治療と、保険適用外の自費診療のものがあり、特に自費診療は歯科医院によって金額に差が出るため、きちんと表示されているかが重要です。
ホームページや院内に料金が表記されていたり、カウンセリングで選択肢を提示してくれたりすると、治療費がどれくらいかかるかわかりやすくなるでしょう。
患者さんの希望に沿うためには自費診療が必要になる可能性もあり、この場合料金がわかりにくいと見通しがつきにくくなります。
設備と院内環境が整っている
治療や検査に必要な機器はもちろん、消毒や滅菌の機器、衛生管理の徹底、待合室や診療室の環境や清潔さなどを確認して、設備と院内環境が整っている歯科医院を選びましょう。
歯科医院によって設備には違いがあるため、自分が希望している治療に必要な機器が揃っているか、事前に確認が必要です。
また、子どもと一緒に通いたい場合は、キッズルームがあるか、スタッフの子どもへの対応は適切かも大切です。
子どもが怖がって歯医者に行きたくなくなってしまうような環境では、通えなくなってしまいます。
担当制を採用している
毎回同じ歯科医師や歯科衛生士が担当してくれるかも重要です。
大きな規模であればあるほど、行くたびに違う歯科医師だったら情報共有がされているか確認が必要です。
毎回歯科医師が変わると、小さな情報を見逃す可能性があり、医療ミスにつながりかねません。
信頼関係を築くためにも、担当制を採用している歯医者を選ぶのがおすすめです。
スタッフ同士の関係がよい
院長やスタッフ同士の仲がよいと、院内が明るい雰囲気になるでしょう。
スタッフ同士の関係が良好な場合、長く勤めているスタッフが多くなる傾向になります。
いつ行っても同じスタッフが受付で出迎えてくれるのは、通いやすくよい歯科医院と言えます。
また、スタッフの入れ替わりが少ない歯科医院は、院長がスタッフを大切にしていることにもつながります。
院長の人柄がよいからこそ職場環境も良くなり、スタッフ同士の関係も良くなるものです。
避けるべき歯医者の特徴
たくさんある歯医者の中でも、避けるべき歯科医院もあるのを知っておくとよいでしょう。
以下のような項目に当てはまる歯医者は、選ばないようにしましょう。
- 検査結果や治療の進め方を説明しない
- 自費診療ばかりを勧めてくる
- 院内の清潔が保たれていない
- 歯科医師を含むスタッフ同士の仲が悪い
- 被せ物がすぐに取れてしまう
- 治療期間が長くなかなか終わらない など
よい歯医者の条件に対して反対のものは、何故なのかわかりやすいでしょう。
注意したいのは、下の2点です。
被せ物が取れてしまう歯医者では、治療した後歯がぼろぼろになったり、ぐらついて違和感があるなどのトラブルが起こる可能性も高いと言えます。
また、治療期間が長いのも、計画通りに順調に進んでいるならいいのですが、必要以上に長引いているようなら要注意です。
このような場合は、通うのを中断して他の歯医者への転院を考えてもいいケースでしょう。
歯医者が合わないと思ったら
求めていた条件に当てはまっていたから選んだ歯医者に通ってみて、やはり合わないと感じることもあるかもしれません。
ここでは、そんなときはどうすればいいのかを解説します。
現在の歯医者で要望を伝えてみる
最初に、現在担当している歯科医師に不満や疑問を相談しましょう。
提案された治療に納得できない、もっと違う方法を知りたいなど、なんでも質問して解決策を探します。
もし思い違いや理解不足により、希望していた治療ではない方向に進んでしまったら後悔してしまいます。
納得できるまで話し合い、どうしても合わないと感じたら、セカンドオピニオンを受けることも可能です。
セカンドオピニオンを受ける
セカンドオピニオンとは、診断や治療に関して別の歯科医師の意見を求めることです。
現在の歯科医師と同じ診断かもしれませんが、それなら納得して治療を続けられるでしょう。
セカンドオピニオンを受けるときには、現在の歯科医院でそのことを伝え、検査結果や画像診断などを含めた紹介状を書いてもらいます。
気まずくなるのが嫌だと思うかもしれませんが、セカンドオピニオンを受けるのは悪いことではありません。
別の意見を聞いてみてその上で治療方法を決めたいと、気持ちを伝えましょう。
セカンドオピニオンでは、希望している治療に専門性がある歯科医院を選び、質問や疑問はきちんと相談してください。
元の歯科医院と違う意見が出た場合は、どちらを選ぶか選択して、治療を進めます。
自分の考えをしっかり持ち、それをきちんと伝えるのがセカンドオピニオンでは重要です。
まとめ
よい歯医者の選び方はいくつかのポイントがありますが、大事なのは求めている条件に合っているかです。
どこを重要視するか、自分の中でしっかり固めてから選びましょう。
評判のいい歯科医院でも、行ってみたら合わないと感じることもあるため、自分にとってのよい歯科医院を見つけて、納得できる治療を受けましょう。
箕面おとなこども歯科では、歯医者に苦手意識があっても通いやすいように、患者様目線のアットホームな歯科医院を目指しています。
院内感染を防止する対策を徹底し、大人も子どもも安心して通えるよう努めております。
小児歯科から根管治療、マタニティ歯科、歯科口腔外科などさまざまな症例に対応しているため、歯についての不安や疑問がありましたら、ぜひ箕面おとなこども歯科へお気軽にご相談ください。