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インプラントとは?基本からメリット・デメリットを解説

歯の模型

インプラントは失ってしまった歯にかわる、第2の永久歯と呼ばれています。

ただ、インプラントという単語はよく聞くけれど、どういうものなのかわからないから不安になるという方もいるでしょう。

この記事では、インプラントとは何か、治療におけるメリット・デメリット、治療の流れからよくある質問までを解説します。

インプラント治療を考えていて詳しく知りたい人、インプラントについて疑問がある人は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは

インプラント

インプラントとは、手術により顎の骨に金属でできたねじ状の部品を埋め込み、義歯をつけて本当の歯のように使える治療です。

埋め込んだ部品(人工歯根)は時間と共に顎の骨と一体化して、違和感がなくなっていきます。

また、義歯(上部構造)にはさまざまな素材があり、より自然な歯に見えるものを選ぶことができます。

ブリッジ・入れ歯との違い

失った歯の治療には、ブリッジや入れ歯という選択肢もあります。

インプラント ブリッジ 入れ歯
保険の適用 自由診療 適用(素材による) 適用(素材による)
1本当たりの費用(保険適用外含む) 30万~50万円ほど 5,000~30万円ほど 1万~50万円ほど
治療期間(平均) 6~12ヶ月 1~2ヶ月 2~3ヶ月
寿命(短い例) 10年以上 5年ほど 1~2年
手術 外科手術が必要 外科手術不要 外科手術不要
施術方法 顎の骨に部品を埋め込む 土台の歯を削って義歯をかぶせる 製作した入れ歯を針金で留める・口に入れる
審美性(見た目) 天然歯と変わらない 保険適用外の素材なら天然歯と近い仕上がり 保険適用の素材は針金が見えたり色の違いが目立つ
機能 咀嚼や発音なども天然歯と変わらない 天然歯に近い 咀嚼や発音に違和感がある
口内の健康 メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などの可能性がある 周りの健康な歯を削る、咀嚼により負担がかかるなど、両隣の歯の寿命が短くなる可能性がある 部分入れ歯の場合は土台の歯に負担がかかる

インプラントは保険適用外ですが、ブリッジと入れ歯は保険適用のものもあり、自費診療のものと選択できます。

費用は1本あたりを表記していますが、歯科医院によって、また選ぶ素材によって大きく価格に差が出るため、事前に確認が必要です。

寿命はメンテナンスの程度や取扱いにより変わってきますが、目安となる長さになり、インプラントは長寿命となります。

手術が必要なのはインプラントのみで、顎の骨が足りない人には骨造成などの手術が別で行われて手術が2回に分けられる可能性もあるでしょう。

インプラントはほぼ天然歯のように見た目に優れていて、ブリッジや入れ歯は保険適用外の素材を選ぶことにより天然歯に近づけることもできますが、自由診療で費用がかかります。

天然歯のようにしっかり噛めるインプラントと、それに近い感覚が期待できるブリッジが機能的に高く、噛む力がかけにくくなる入れ歯は違和感があるかもしれません。

インプラントは周りの歯に負担をかけることがないのに比べ、ブリッジは両隣の歯を削って引っ掛けるため負担がかかりやすく、部分入れ歯の場合は土台の歯に負担がかかり、歯が弱くなってしまうリスクがあります。

どの治療方法を選ぶかはさまざまですが、インプラントやブリッジ、入れ歯にはそれぞれメリットとデメリットが存在するため、よく調べて歯科医師と相談して決めましょう。

インプラントのメリット

成績

インプラントにはさまざまな優れた面があります。

ここではインプラントのメリットについて、詳しく解説していきます。

天然の歯のような自然な見た目になる

インプラントはセラミックやチタンなどの素材を使うため、天然の歯と同じような自然な見た目に仕上がります。

ブリッジや入れ歯のように金属が見えることがなく、知人と食事をしたり、歯が見えるくらい笑ったりしても口元を気にすることがありません。

周りの歯の負担が少ない

インプラントは失った歯だけに施術をするため、周りの歯に影響がなく、負担がかかりません。

隣の健康な歯を傷つけないで、失った歯だけを天然歯に近づけることができます。

自分の歯と同じように噛める

顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラントは、顎に噛む力がきちんと伝わるため、自分の歯のように噛むことができます。

インプラントの歯は硬いものも噛めて、食べたいものを諦める必要はありません。

顎の骨が痩せるのを防げる

歯を失ってしまうと、その部分に刺激が伝わらず顎の骨が痩せていってしまいます。

インプラントは顎の骨に直接人工歯根を埋め込むため、しっかり噛む力が刺激となって伝わり、顎の骨が痩せづらいのです。

顎の骨が痩せてしまうと、連動して口元が歪む、歯茎が下がる、周りの筋肉が痩せるなどの可能性があり、周囲の歯にも影響が出てしまいます。

インプラントのデメリット

インプラント

メリットが目立つインプラントですが、デメリットも知っておきましょう。

ここではインプラントのデメリットについて、詳しく解説します。

費用が高額になる

インプラントは保険適用外ですべて自費診療になるため、歯科医院により差はありますが、費用が高額になります。しかし、自費ですが、医療費控除の対象になります。

本数の違い、素材の違いなどでも費用が変わってきて、数十万円の差が出る場合もあります。

また、歯科医院によって検査や事前の準備、手術後の仮歯、メンテナンスにも別で診療費がかかる場合もあります。

インプラントを検討して相談する段階で、治療内容の説明と共に、総額の目安もしっかり確認しましょう。

治療期間が長期になる

インプラントは人工歯根を埋め込んだあと、顎の骨と一体化するまで待つ期間が必要です。

治療の内容や年齢、口腔内を含む健康状態などによって個人差がありますが、3~6ヶ月ほどかかります。

その後被せ物(人工歯)の作製に入るため、治療開始から終了まで1年ほどかかる人もいるでしょう。

外科手術が必要

インプラントの手術は、麻酔を使用する手術です。

身体への負担があり、麻酔の際の痛みや手術に対しての恐怖などを感じる方もいます。

また、感染症や金属アレルギーの可能性、手術のリスクがあることも知っておきましょう。

メンテナンスが必要

インプラントは人工歯を装着した後も、定期的なメンテナンスが必要です。

定期的に通院して歯茎のチェックやクリーニングを行います。

メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎という歯周病のような症状の病気になってしまい、インプラントの寿命が短くなってしまう可能性が高まります。

歯科医院によってメンテナンスの間隔は違うため、カウンセリングで確認しておきましょう。

インプラントの治療期間と費用目安

費用の計算

インプラントの治療期間と費用には、さまざまな条件によって差が出てきます。

  • 年齢
  • 口内や全身の健康状態
  • 施術する本数や場所
  • 顎の骨の状態   など

治療期間の目安は、カウンセリングから人工歯の装着まででおおよそ6~12ヶ月となっていて、このうち人工歯根の定着を待つ期間が3~6ヶ月ほどかかります。

特に顎の骨が足りない場合は骨造成や歯茎移植などが行われる場合があるため、治療期間が長くなるかもしれません。

また、費用に関しては上記以外に歯科医院による違いが大きく、自費診療のため価格に差があります。

1本の施術の場合は30万~50万ほどとなりますが、選ぶ素材や前歯なのか奥歯なのかなどの場所の違い、追加手術が必要かどうかでも変わってきます。

インプラントの治療の流れ

歯のレントゲン

インプラントは手術を含むため、治療の流れをきちんと把握しておく必要があります。

あまりに早く進んで「手順を短縮しているのでは?」など不安になるのを防ぐためにも、インプラント治療の一般的な流れを知っておきましょう。

カウンセリング・精密検査

問診を含め、インプラントについての説明や治療内容、メリット・デメリット、費用などをきちんとカウンセリングで説明してくれる歯科医院を選んでください。

また、インプラントと他の方法を迷っているときは、相談すればそれぞれの特徴も説明されるため、じっくり話を聞いてくれる歯科医院がおすすめです。

次にレントゲンやCTを用いた精密検査により、歯や歯茎の状態、顎の骨の状態などを検査します。

インプラント治療に適しているかを判断するための重要な検査のため、歯科用CTが導入されているかが重要です。

精密検査の結果インプラント治療に適していない場合は、他の治療方法に変更する可能性があります。

治療計画を立てる

検査の結果を元に、インプラント治療の計画を立てていきます。

画像や検査の結果を患者さんと共有して、わかりやすく説明がされるはずです。

どのような治療内容になるのか、追加手術が必要かなどを含めて計画が立てられたら、治療期間や詳しい費用の目安がわかります。

この段階で疑問や不安があったら、きちんと相談してください。

患者さんがインプラントの治療に納得した上で、治療が進んでいきます。

インプラント前の準備

インプラントの治療が始まる前に、事前の準備が必要な場合があります。

  • 虫歯治療
  • 歯周病治療
  • 歯のクリーニング
  • 骨造成や歯茎移植などの追加手術

インプラントの治療を成功させるために、先に口腔内環境を整えていきます。

追加手術がある場合は、ここで治療期間が延びる可能性があります。

インプラント手術

歯茎を切開して、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術を行います。

術後に人工歯根が骨と結合するのを待つための期間は、人によって違いますが3~6ヶ月ほどです。

インプラントの手術は1回法と2回法があり、歯科医院によって、また患者さんの状態によってどちらを選択するのか変わります。

1回法は、1度の手術で人工歯根とアバットメントを埋め込む手術のため、期間の短縮と体への負担が少ない手術です。

ただし、アバットメントの頭が出た状態で歯茎を閉じるため、適切な術後管理ができる歯科医院で治療を受けましょう。

2回法は1回目に人工歯根を埋め込み、2回目にその箇所を切開しアバットメント(土台)を装着するため、その間約3ヶ月の期間を空けなければなりません。

手術回数が2回になることでその分費用がかかることや、体の負担になるというリスクもありますが、多くの症例に適用できます。

人工歯の作製

歯型を取り、人工歯を作製していきます。

噛み合わせや周りの歯とのバランスを見て、自然な仕上がりになるように調整します。

出来上がった人工歯を装着して、インプラントの治療は終了です。

定期的なメンテナンス

治療が終わった後、病院によって違いますが、3~6ヶ月ごとに定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスでは、歯石を取ったり、噛み合わせの調整をしたりする他に、インプラント周囲炎になっていないかのチェックも行われます。

インプラント周囲炎とは、歯周病のような症状があり、インプラントの寿命を縮めてしまう可能性があるため、注意が必要です。

自宅でのケアと定期的なメンテナンスをしていれば、インプラントは第2の永久歯として長く使用することができるでしょう。

インプラントについてのよくある質問

クエスチョンマーク

インプラントについて、よくある質問を解説します。

疑問や心配がある方は、参考にしてください。

インプラントは痛い?

インプラント治療に関しての痛みは、手術の麻酔が大部分で、手術中の痛みはほとんどないです。

しかし、痛みの感じ方には個人差があるため、不安がある場合は静脈内鎮静法という半分眠ったような状態で手術を受けることもできます。

麻酔をする際の注射の痛みはありますが、表面麻酔によって痛みを軽くできるため、対応しているか確認してみましょう。

手術後に麻酔が切れてから数日は痛みを感じることもあるため、鎮痛剤を使います。

また、追加手術があった場合は、腫れや痛みが出る可能性もありますが、数日~数週間で回復します。

インプラントを受けられない人はいる?

インプラントは持病や全身疾患がある場合、受けられない可能性があります。

  • 重度の高血圧症
  • 重度の糖尿病
  • 心疾患
  • 骨粗しょう症
  • 腎疾患   など

事前にかかりつけ医にインプラントについての相談をして、受けられるかの確認が必要です。

また、麻酔やレントゲンがあるため、妊娠中の人は受けられません。18歳未満の未成年は成長に伴い骨が成長してインプラントが合わなくなる可能性があるため、成長期が終わるまで待つ必要があります。

インプラントの寿命はどれくらい?

インプラントは顎の骨に埋め込んだ人工歯根が骨と一体化して結合し、丈夫なセラミックやジルコニアで作られた人工歯を装着することにより、寿命は10年以上となっています。

適切なメンテナンスと自宅でのケアを行い、トラブルなく過ごせた場合は、それ以上の期間使用できる可能性もあります。

インプラントの種類は?

インプラントにはさまざまな種類があり、構造、素材、メーカーなどによって違い、どれを採用しているかは歯科医院ごとに違うため確認してみましょう。

構造では人工歯根とアバットメントが一緒になっている1ピースインプラントと、別々のパーツになっている2ピースインプラントがあります。

素材にはチタン製やセラミック製、ジルコニア製などの種類がありそれぞれ価格が変わるため、素材選びが大事です。

メーカーはまず日本製と海外製の違いがあり、世界では100以上のメーカーがあります。

インプラントはやめたほうがいいといわれる理由は?

インプラントのデメリットである高額になる、治療期間が長期、手術が必要、メンテナンスが必要などを許容できない場合、インプラントではない治療法を選択した方がいいかもしれません。

インプラント治療が受けられない人の条件に当てはまる場合も、同様です。

また、将来的にインプラントが使えなくなったときに、再びインプラント治療をするのが難しいというのも理由になるでしょう。

原因としては、インプラント周囲炎になってしまった、人工歯根が顎の骨と結合しなかったなどのトラブルが考えられます。

まとめ

インプラントは、失ってしまった歯に替わる第2の永久歯として、長く働ける歯になってくれます。

自然な見た目を取り戻せたり、自分の歯と同じように噛めたりするメリットも多いですが、デメリットもあるため、インプラント治療を考えている方は歯科医院でよく相談して納得してから治療を開始しましょう。

また、インプラントの治療経験と実績が豊富な歯科医院を選び、信頼できる歯科医師から治療を受けることで、治療への不安も軽減されます。

インプラントは長く付き合うことになるため、後悔しないようにしっかり歯科医院で相談しましょう。

箕面おとなこども歯科では、歯科用デジタルCTを使用した精密な診断をして、丁寧なカウンセリングを行いインプラント治療を進めていきます。

インプラントに不安がある方、インプラント治療を迷っている方は、箕面おとなこども歯科の無料インプラント相談へお気軽にご相談ください。