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小児歯科とは?一般歯科との違いや選び方6選を紹介

歯磨きをする子ども

小児歯科がどんなところか知っていますか?

子どもの歯医者かなというイメージはあるかもしれませんが、大人が行く一般歯科との違いがあるのです。

この記事では、小児歯科と一般歯科の違いや、小児歯科の選び方、子どもを小児歯科に連れていくときのポイントなどを解説していきます。

小児歯科について知りたい、どうやって小児歯科を選べばいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

小児歯科とは

小児歯科

小児歯科とは、成長期の子どものための歯科で、乳歯が生える頃から永久歯が生えそろう時期を専門にしている歯科医院のことです。

虫歯治療だけでなく予防治療を重視していて、将来的に健康な歯で過ごせるように丈夫な歯を目指しています。

一般歯科との違い

一般歯科では、虫歯の治療やインプラント、入れ歯など、治療を目的としています。

審美目的のホワイトニングで一般歯科に通う人もいるかもしれません。

対して小児歯科は、子どもの口腔内を健康に保ち、健全な歯の育成をサポートする、治療だけではない目的があります。

成長と共に乳歯から永久歯へ生え変わったり、顎や顔の発達にも影響したりするため、子どもの歯はその時期だけではなく将来にも関係してくるのです。

小児歯科専門医の存在

病気を診てくれる小児科の専門医がいるように、歯科にも小児歯科専門医が存在します。

子どもの歯の特徴を熟知していて、大人の歯とは違ったアプローチが必要な場面にも対応できます。

また、歯医者を怖がる子どもにも慣れているため、優しく声をかけてくれたり、無理に進めずゆっくり時間をかけてくれたりして、子どもに寄り添ってくれるでしょう。

低年齢の子どもほど、専門的な知識と経験がある小児歯科を選ぶと、将来的に歯医者嫌いになりづらいためおすすめです。

予防治療を大切にしている

小児歯科では、虫歯治療はもちろんですが、虫歯にならないことや口腔内の健康を保つような予防治療を大切にしています。

具体的にどんなことをするのか、以下で紹介します。

フッ素塗布・シーラント

虫歯を予防するために、フッ素塗布やシーラントに対応しています。

前歯が生えそろう頃にフッ素塗布を始めると、歯の再石灰化を促す、歯のエナメル質を強化する効果があり、虫歯を予防できます。

フッ素塗布は定期的に行う必要があり、歯を丈夫に保つために効果的です。

シーラントとは、汚れの溜まりやすい奥歯の溝をプラスチック樹脂で埋める処置で、汚れが歯に付かないようにする効果があります。

見た目には分かりづらく、痛みがない治療のため、初めての小児歯科で緊張している子どもに恐怖を与えないで処置できるのはメリットです。

シーラントは時間が経つと剥がれてくることもあり、定期的にメンテナンスに通う必要があります。

歯磨き指導

虫歯を予防するためには、歯磨きが欠かせません。

子どもの歯磨きは、段階的に進めていくことになり、年齢に合った指導が行われます。

成長の状態に合わせた歯ブラシの選び方から、正しいブラッシングの方法まで丁寧に教えてくれるでしょう。

また、子どもが小さなうちは保護者による仕上げ磨きがとても重要です。

仕上げ磨きで気を付けることなども指導してくれるため、親子で正しい歯磨きの方法を身につけられるでしょう。

歯並びチェック

乳歯の歯並びは永久歯にも影響してくるため、歯並びをチェックして必要があれば矯正治療を提案する場合もあります。

小児歯科で矯正に対応していないときは、専門の矯正医院と連携して行うことになるでしょう。

歯並びや顎の骨格により生えてくる永久歯の予想をして、将来的に口腔内トラブルが起こらないように防ぐのが小児歯科の特徴です。

食事指導

歯の成長や虫歯予防のため、食事指導が行われることもあります。

ダラダラ食べや糖分の多いおやつ、甘いジュースなどが虫歯の原因になってしまう可能性があり、知らずに子どもにとって虫歯になりやすい食生活になっていることがあるのです。

虫歯になりにくい歯と口腔内環境を作るためには、食事の習慣を見直す必要があるかもしれません。

小児歯科で正しい栄養や食事の仕方の指導を受けて、丈夫で健康な歯を目指しましょう。

小児歯科の受診は何歳から何歳まで?

小児歯科によって違いますが、1歳半頃から18歳くらいまでが小児歯科の対象とされている場合が多いです。

なかには0歳から20歳までを小児歯科としている歯科医院もあるため、特に通い始めは事前に確認しましょう。

いつから通い始めるかは決められてはいませんが、乳幼児健診がきっかけになることが多く、乳歯が生えてきてからというケースが一般的です。

なお、小児歯科と一般歯科が併設されている歯科医院では、年齢が上がったらそのまま一般歯科へ移行できてカルテの情報も引き継がれるため通いやすいでしょう。

子どもの歯の特徴

子どもの歯

子どもの歯は大人の歯と違い、生えたばかりの乳歯や永久歯は特に柔らかいなどの特徴があります。

ここでは子どもの歯の特徴について、詳しく解説していきます。

子どもの虫歯は白くてわかりづらい

大人の虫歯は黒や茶色で、目で見てわかりやすいですが、子どもの虫歯は白に近い色でわかりづらいため、小児歯科の専門医でなければ発見が難しいかもしれません。

乳歯は永久歯よりも白く、さらに白い虫歯が見えづらいのです。

歯が柔らかく虫歯が進行しやすい

子どもの歯は発達途中でエナメル質が柔らかいため、虫歯が進行しやすい特徴があります。

永久歯と比較すると乳歯のエナメル質は半分くらいで、まだ固まっていない状態です。

虫歯になりやすく進行も早いため、虫歯にならない予防が必要となります。

痛みを感じにくい

大人の場合は虫歯が痛くて歯科医院に行くというケースも多いですが、子どもの場合は虫歯が進行しても痛みを感じないこともあります。

痛いと口にしても時間が経つと薄れてしまって、気のせいだったと忘れてしまう可能性もあるのです。

このため小児歯科で定期検診を受けて、虫歯を早期発見するのが重要です。

小児歯科の選び方6選

子どもの歯

地域によっては近くにいくつも小児歯科という看板を見かけることがあり、小児歯科はどのような基準で選べばよいのか、迷ってしまうかもしれません。

ここでは子どもだけでなく保護者にとってもよい小児科の選び方を、詳しく解説します。

子どもの不安や緊張をほぐす工夫がされているか

子どもは歯医者が苦手、という意識にならないよう、不安や緊張をほぐすような工夫がされている小児歯科を選びましょう。

  • キッズスペースがありおもちゃや絵本で遊べる
  • おむつ替えの場所が用意されている
  • 待合室や診察室でアニメなどが見れる
  • 親子で入れる診察室がある
  • 子どもにわかりやすく、何をするのか説明しながら進めてくれる
  • 診察後にシールやガチャガチャ、がんばったスタンプなどごほうびがある
  • 季節のイベントや飾りつけで楽しい雰囲気にしている  など

小児歯科によって、方法はさまざまです。

毎回同じ小児歯科医や歯科衛生士、スタッフと会えるのが楽しみという子もいます。

子どもに合っていると思える工夫をしている小児歯科を探してみましょう。

通うのが楽しみになれば、大人になっても定期検診に通うことに抵抗がなく、口内の健康が保たれやすくなります。

小児歯科の治療経験が豊富か

子どもの歯の健康のためには、小児歯科の専門知識と経験が豊富なことも大事なポイントです。

小児歯科では予防治療を重視しているため、治療以外にも歯磨き指導や食事指導など、将来を見据えてサポートします。

一般歯科でも子どもの虫歯を診れないというわけではありませんが、子どもの歯特有の柔らかさや小ささに対応しきれない可能性もあります。

子どもの白い虫歯を発見するにも経験が必要なため、治療経験が豊富な小児歯科を選びましょう。

子どもの歯並びのチェックをするか

子どもの口内は成長と共にどんどん変化していくため、定期的な歯並びのチェックをしてくれる小児歯科が良いでしょう。

最初は問題がなくても、乳歯や永久歯が生えてくる段階で歯並びが変わって、問題が出てくる可能性もあります。

歯並びや顎の骨の成長をチェックして、歯列矯正が必要かの診断ができる小児歯科を選びましょう。

診療曜日が生活スタイルに合っているか

定期的に小児歯科へ通うのに大切なのが、診療曜日が家庭の事情と合っているかです。

例えば、平日は保護者が仕事だったり、子どもの習い事があったりして通えない場合は、土日が休診の小児歯科では生活スタイルと合っていません。

親子共に通いやすい診療曜日の小児歯科を探し、通うために休みを取るなどの負担がかからないようにしましょう。

また、診療時間が長い・土日も診療しているなど、緊急のトラブルにも対応してくれる小児歯科を見つけておくと、いざというときに慌てずに済みます。

虫歯予防をどれくらい重視しているか

小児歯科は虫歯予防をどれくらい重視しているかも、選ぶ基準です。

虫歯はなってしまうと自然には治らず治療をしなければならないため、まずは虫歯にならないという予防が重要となります。

歯磨き指導や食事指導、フッ素塗布、シーラントなど、予防治療に力を入れている小児歯科を選ぶことで、子どもの歯を丈夫にして健康な歯を育てることにもつながります。

子ども自身が通いたいと思える対応をしているか

小児歯科医の子どもへの対応や、歯科医院の雰囲気によって、子ども自身が通いたいと思えるかどうか変わってきます。

  • 優しく話しかけてくれる
  • 頑張ったことをほめてくれる
  • 子どもにも分かりやすく、何をするか説明してくれる
  • 子どものペースに合わせて治療を進めてくれる  など

子どもの心に寄り添った対応をしてくれる小児歯科ならば、子どもが嫌がって行きたくなくなるという事態も防げるでしょう。

楽しい場所という意識と同じように、会いたいと思える信頼関係を作ってくれる小児歯科医やスタッフも大事なのです。

子どもを小児歯科へ連れていくときのポイント

歯磨き指導

子どもが歯医者が苦手だと悩む保護者は多いですが、スムーズに連れていくためのポイントをぜひ知っておいてほしいです。

これらのポイントに気を付けて子どもに接して、『歯医者に行くのは自分のためになる』と少しずつ理解できるように導いてあげましょう。

嘘をつかない

嫌がる子どもを連れ出すためにと、嘘をつくのはやめましょう。

信頼できるはずの親に嘘をつかれたとわかったら、子どもは傷ついてしまいます。

  • 違う場所に行く
  • お話しに行くだけ
  • 歯には何もしない
  • 痛くない  など

このような声かけをして、子どもが嘘を信じて連れ出すことに成功したとしても、結果的に歯医者に連れて来られて虫歯治療で痛い思いをした子どもは、歯医者が嫌いという意識になってしまったら本末転倒です。

嘘をつくのではなく、きちんと「歯医者さんに行くよ」と本当のことを言ってあげましょう。

怖がらせない

普段の生活の中で、「歯医者は怖い」というイメージを植え付けないように注意してください。

大人同士の会話やテレビなどからの情報も、子どもは覚えてしまいます。

怖いと思っている場所に連れていかれるのは、大人でも嫌になります。

また、イタズラなどをして叱るときに「歯医者さんに連れていくからね」のような言葉を使わないように気を付けましょう。

行く前からのイメージは、塗り替えるのはなかなか難しいものです。

歯医者について説明するとしたら、「歯を治してくれるところ」、「歯をきれいにするお手伝いをしてくれるところ」という伝え方をするなど、マイナスイメージをもたせないようにしましょう。

午前中に受診する

特に就学前の子どもは、午後になると眠くなってしまったり、機嫌が悪くなったりします。

小児歯科へ行くのは午前中にした方が、子どもの気分的にも良いでしょう。

午前中に治療を終えて、午後は疲れるまで公園で遊ぶなどの楽しみをセットにしてあげるのもいいかもしれません。

治療が終わったらほめてあげる

苦手な歯医者で頑張って治療を受けられたら、たくさんほめてあげましょう。

例え診察台に座れただけでも、子どもにとっては大きな一歩です。

親御さんからの「頑張ったね」という言葉で自信につながり、次はもっと頑張ろうという勇気になります。

その積み重ねによって、小児歯科への通院が嫌なものではなくなり、必要なことだと理解するきっかけになるかもしれません。

保護者が緊張を現さない

初めての小児歯科だったり、今日は虫歯の治療をするとわかっていたりする場合、保護者が緊張してしまうと子どもにも伝わって、不安になってしまいます。

保護者がリラックスして心を落ち着かせていると、子どもにも歯医者はリラックスできる場所だと思ってもらえるでしょう。

おでかけするように楽しい雰囲気を心がけたり、待合室で絵本を読んであげたりして、子どもと一緒に保護者もリラックスするのも大切です。

まとめ

小児歯科は、大人が通う一般歯科とは違った役割があります。

子どもの歯の健康を保ち、将来のために丈夫な歯を育てるサポートをしてくれるのです。

子どもに合った小児歯科を選び、定期的に通うことにより、虫歯の予防や早期発見につながります。

大人になっても歯科医院に通うのが普通のことと思えるような小児歯科を選んで、成長を見守ってあげてください。

箕面おとなこども歯科では、子どものペースや成長に合わせた治療を行い、親子で入れるファミリー診療室の設置などで、楽しい通院をサポートしております。

予防治療にも力を入れていて、食生活の指導や歯磨き指導の他にも、虫歯菌をうつさないためにも保護者の虫歯や歯周病予防治療にも対応しております。

小児歯科に行こうか迷っている、どこがいいのかわからないなどお悩みの際は、ぜひ箕面おとなこども歯科へお気軽にご相談ください。